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長崎くんちの庭見せ

くんち本番まであと4日。豪華な支度の品々に酔う庭見せの夜

長崎くんち本番を目前にした10月3日夜、各踊町で庭見せが開かれました。宵闇に浮かび上がる華やかな衣装や曳き物に、長崎の街はいよいよ迎える秋の大祭への高揚感に包まれました。

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庭見せは、長崎くんちの各踊町が、傘鉾やだしもの、衣装、道具のほかお祝いの品々などを町内に展示し、くんちへの準備が万端整ったことを一般にお披露目する行事です。

7年に一度しか見られない「鯨の潮吹き」を奉納する万屋町には、多くの長崎っ子が詰めかけました。注目は、10年以上の歳月をかけて今年新調された傘鉾。緋色の地に、鯛や伊勢海老、ひらめ、蛸などが生きているかのように踊る「魚尽くし」は、縫い取りが立体的に浮かび上がる長崎刺繍。この技を伝承する名人は現在1人だけという貴重なものです。

今年は踊町6か町のうち3か町が思案橋界隈にあり、夜の繁華街は多くの見物客でにぎわいました。かつて「山」と呼ばれた花街・丸山。その昔は愛する芸妓のもとに男たちが通ったであろう秘めやかな路地をめぐります。赤い提灯が灯る料亭では、艶やかな芸妓さんたちが迎えてくれました。庭見せ前日にお披露目を迎えた新人芸妓のゆう羽さんと、7年前のくんちで華やかな踊りを見せてくれた花音さんです。2人の愛らしい微笑みを間近で見ようと、長い行列ができました。

「丸山町、ヨイヤー!」。男たちの力強い声が夜の街に響きます。くんちを盛り上げる応援団、白ドッポ組が各町に挨拶回り。さあ、本番は4日後です。

普段は何気ない商店や民家が、この日ばかりは華やかに飾り付けられます。豪奢な長崎刺繍が施された船頭の衣装、根曳の粋な絹の着物、お祝いの豪快な鯛や伊勢海老、菓子類に、詰めかけた長崎っ子は感嘆の声を挙げるのでした。

文/龍山久美子、写真/久保圭樹

 

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■2016年度の庭見世
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ライター

久保圭樹
久保圭樹

Nagasaki365の発案・企画・設計、Webデザイン、写真撮影などを担当。普段は企業のWebサイトの企画・設計、デザイン、Webマーケティングのコンサルティングなどを仕事にしています。

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Updated: 2013.10.04

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